診療報酬ファクタリングとは、クリニックなどの医療機関が利用できる資金調達法です。病院での支払いは診療報酬となり自由診療の場合は全額患者さんが負担しますが、健康保険が使える場合は国などが7割から9割を負担するスタイルです。クリニックは患者さんからは3割や1割分の現金を受け取ることになりますが、残りは社会保険診療報酬支払基金（社保）や国民健康保険団体連合会（国保）に対して請求することで支払いが行われることになります。これらは、一般的なファクタリングの中でも売掛債権に相当するもので、医療ファクタリングとはこの売掛債権を担保に入金するなどの特徴があります。
社保や国保とは、国などが対応しているので未回収のリスクはほぼゼロです。一般的な売掛債権の場合は、その会社が経営不振になると回収が困難になることもあるので手数料そのものも高めに設定されますが、社保や国保の入金の場合は未回収になる可能性が低いので業者側も安心して取引ができる、このような理由から審査も比較的スムーズになるといった特徴を持ちます。なお、医療報酬ファクタリングのメリットとはどのようなものがあるのか、これは審査が通りやすいことや手数料が安いことなどに加えて資金繰りが安定するなどが挙げられます。融資ではなく売掛債権の買い取りになるので、担保および保証人は原則不要などから比較的容易に資金調達が可能で資金繰りが安定するわけです。
診療報酬の場合は、国が取引先になるので経営力を疑われるなどがありません。